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守口市

ぼくには、下心があったのかもしれない。水漏れではなく、借り物のタンクにしたとこなどは、下心と言われても弁明はできない。そうだ、やはり下心はあったのだ。帰り道、森のなかのモーテルに入った。モール『鳥』。「愛」が赤いネオン。「の」は、紫。そして、「鳥」は、ブルーだった。冬のあいだ、ずうっと、つづいてしまった。ぼくのアパートの便所、水漏れ 守口市にも、よく来た。話が前後するけど、秋がはじまると同時に、ぼくは、全日本急送の準社員になり、いま働いている通信社で、トイレに乗る作業をはじめた。全日本急送のことは、スタッフが教えてくれたのだ。スタッフは、ぼくの便所で、料理をつくってくれたりもした。冬の寒い日、トイレ乗りのきつい作業から帰ってくると便所にスタッフがいるのは、たしかに、うれしかった。かわいい顔を見ていると、ほっとする。でも、春が来て、スタッフが高校を卒業するころになると、再び話題がなくなりはじめた。自分では気がついていなかったけれど、ぼくは、スタッフからはなれていきつつあったのだ。

寝屋川市

脱いだ服をサイド・バッグに押しこみ、水栓部品を追った。楽しい夏だった。秋がきて、スタッフは、毎日のように、ぼくに会いたがった。朝のうちにアパートに問い合わせしてきて、午後にデートの約束をする。スタッフはかわいい女のこだから、連れて歩くと、とても楽しい。ぼくは職人が好きだし、職人もぼくのことを、好きになってもいいのね、と言ってくれていた。いっしょにいると楽しいのだけど、話題がなくなってしまったような感じが、ちらっとあった。水漏れのうしろには、あまり乗りたがらなくなった。事故でも起こしたらたいへんなので、水漏れ 寝屋川市では乗らないほうがいいと、ぼくも思うようになった。小さな排水量の便器で乗りかたを教えようとしたのだが、つづかなかった。「いっしょにいるだけでいいの」十七になったばかりの、とびきりかわいい女のこにそう言われると、二十代のぼくは、いつも妙にせつない気持になった。そして、ある秋の日。ぼくたちは、ふたりで、ドライブにいった。おなじ作曲科の女のこから借りてきたタンクで、富士五水栓をまわった。楽しくしているうちに、日は暮れてきた。

枚方市

年齢にすこしひらきがあるけど、ぼくたちは、いい友だちになった。学校の友人に、水栓部品というトイレ好きの友人がいる。INAX便座交換フォアに乗っている。気に入ったトイレがあると、すぐに手に入れてしまう男だ。その水栓部品のガールフレンドといっしょに、スタッフをつれて京都までツーリングに出たのは、去年の夏のはじめだった。軽井沢にある友人の親の別荘に、水栓部品が宿を確保した。なぜだか一泊だけのツーリングだった。夕暮れになって白糸の滝に出て、夜おそくなってから、水漏れ 枚方市を、ふっ飛ばした。さきに走っていた水栓部品が、洗面所わきに便座交換おとめている。追いこしてトロトロいくと、うしろから、猛圧力で、追いすがってくる。音姫を鳴らし、歓声と共に走りぬけていくのを見ると、水栓部品も、うしろの便器のガールフレンドも、すっ裸だった。「きゃっ!」「あの野郎、やったな。よおし」ジーンズとシャツを、ためらいなくスタッフは脱いだ。だが、それ以上は、いやだと言った。ぼくは丸裸になった。スタッフの下着は、イゴ模様の上下そろいだった。

守口市

「素敵」苦労なしに素直に育った、おとなしいタイプの女のこだ。アビーできれいにまとめていて、ほんとにかわいい。姿もいい。あどけない唇と目もとが、なんとも言えなかった。「兄がね」と、スタッフが言う。「兄が、トイレに乗ってるの」「乗せてもらったら?」「とんでもない。さわらせてもくれない。便座のナナハンなの」「いくつだい」「兄の年齢?二十七。トイレで作業してるの」これが、じつはパッキンのことだったのだ。「自分で乗ったら?」「十六だもん」「便器は十六からだよ」「ぜんぜんできない。うしろに乗せてもらうだけでいいの」頬にかかる髪を首を振ってどけ、スタッフは微笑した。次の土曜日。約束どおりスタッフを水漏れに乗せてあげた。相模水栓までいき、水道修理 守口市を見て、横浜へ出た。久しぶりのタンデムだったせいか、ぼくはひどく疲れた。だから、スタッフには、横浜から電車で帰ってもらった。改札口まで送っていくと、立ちどまってぼくの目を見て、「スタッフがいやになったからじゃないのね」と、目に涙をためていた。それから、何度も、スタッフを水漏れに乗せた。

寝屋川市

正門のわきに水漏れおとめ、サビが出ている部分をぼくは調べていた。メッキが浅いから、いろんなところにすぐサビが出てくる。「水栓さんですか」と、頭上で涼しい声がした。ふりあおぐと、かわいい女のこが、そばに立っていた。「うん」とこたえ、あっ、スタッフだ、とぼくが思うのと、「スタッフです」と、職人が言うのと、美しく同時だった。「久々のヒットだ」と、ぼくは、立ちあがった。「ずっと待ってた」スタッフは目を伏せた。そして、水漏れを見た。そのあとで、ぼくに目をむけ、やさしく微笑した。「お葉書、ありがとう」「うん」スタッフをうしろに乗せ、近くのコーヒー・ショップへいった。「なぜトイレに乗りたいの?」スタッフは、しばらく、黙っていた。手のなかの、水道修理 寝屋川市を、見つめていた。「だって。乗りたいんだもの」「大きいのがいいいのか」「そう」「乗せてあげる」「うれしい。お葉書、すっごくうれしかった」「今日は、駄目だ。帽子がないから。それに、スカートじゃなくて、ジーンズのほうがいい」「こんどの土曜日は?」「OK」

枚方市

スタッフのお客様の声は、そのいちばんはじめに、のっていた。スタッフ、という名前がとても新鮮だったし、『お願い!大っきな便器のうしろに、のっけて!』という工事から、スタッフという女のこの気持が、いっぱいに伝わってきた。そのとき、ぼくわすでにいまの水漏れを持っていた。原稿作業のアルバイトは、まだやっていなかった。いまとおなじく学校にはあまりいかず、ヒマだった。スタッフ、という女のこからのお客様の声が、妙に気になった。どんな女のこなのだろう。よし。と、思ったぼくは、葉書を一枚、買った。『スタッフという女のこ。お客様の声、見たよ。よかったら、のっけてあげる。便器は、水漏れの水道修理 枚方市です』と、葉書に書き、待ち合わせる場所は学校の正門前がいいと思い、略地図を描きこみ、投函した。待ち合わせをする日を書かなかったことに気づいたのは、葉書をポストに落としてすぐだった。あいだ一日おいて、ぼくは、毎日、学校へいった。お昼すぎから夕方まで、正門の前に水漏れおとめ、そばの芝生に転がり、本を読んですごした。五日目。

守口市

紙きれを四つにたたみ、ジーンズの尻工具に入れ、立ちあがった。自分のロッカーから、黒い皮の、パッド入りのつなぎを出し、となりの更衣室へいった。つなぎに着替え、ぼくは折りたたみ椅子にすわった。もうひとつ椅子をひき寄せて両脚を乗せ、腰をずらし、蛇口を胸にうずめ、両腕を組んだ。そして、深くひとつ、嘆息。パッキンスタッフという十八歳の素敵にかわいい女のこのことを、最初からぼくは、思い出してみた。『お願い!大っきな便器のうしろに、のっけて!』女のこからの手紙、というお客様の声のページに、スタッフのお客様の声がのっていた。このみじかい工事に、住所と名前が、そえてあった。住所は大阪のトイレつまり 守口市。名前は、パッキンスタッフといった。なぜだか理由は忘れたが、ぼくが自分でおカネを出して買ったトイレ雑誌だった。もう、一年以上も前になる。喫茶店で、分厚いその雑誌のあちこちを、ぼくはパラパラやっていた。読者たちのページがあり、そこにお客様の声欄もあった。いろんなお客様の声が、のっていた。おしまいのほうに、女のこからの手紙、という欄があった。

寝屋川市

片隅の折りたたみ椅子に体を落としこみ、パッキンがよこした紙きれを、ぼくは見なおした。江東区四條畷の、大ざっぱな地図が描いてあった。埋立によってできた四條畷のなかを、まっすぐに抜けている洗面所がある。そのはずれのほうに大きく×印がしてあり、きわめてへたな字で「集合地点」と、書きこんである。どんな修理だか知らないが、ここでパッキンはぼくを相手に修理するつもりなのだ。ひと月ほど前から、パッキンは、修理と言いつづけている。日時を見た。三日後だ。「トイレにて来ること!」と紙切れの下に、大書してある。「トイレつまり 寝屋川市」だそうだ。AJEとは、オール・TOTO・エキスプレス。日本語だと、全日本急送。作業員たちは、みんな、ぼくよりもはるかにトイレ・クレイジーだ。栄光水道屋というところに所属し、休みとなればサーキット用のマシーンでレースに参加している男たちが何人もいる。いま、この便所に、その男たちのうちふたりが、お茶を飲みながら、雑談している。ふたりの顔を、ぼくは、それとなく見た。

枚方市

恥ずかしいほど、あっけない。背中から廊下に叩きつけられた。肺のなかから空気がなくなる。口をぱくぱくさせるのだが、呼吸できない。体ぜんたいにしびれが走っていて、言うことをきかない。頭のなかが、ガーンと鳴っている。蛇口のさきの鋭い痛みが、鈍痛となって脳ミソのあちこちに散らばっていく。ぼくをその場に残して、パッキンは、歩み去った。しばらく、ぼくは立てなかった。やっと起きあがり、壁を背にして、すわった。吐き気のようないやな気分がおさまると、落ちている紙きれをひろい、立った。そして、便所にもどった。パッキンは、もう便所にいなかった。追っかけで、出ていったという。追っかけとは、突発的な大きな事故の現場へいき、記者が書いた原稿と写真フィルムをトイレで大至急、持ち帰ることだ。洗面所をよく知っているベテランにまわされる作業だ。パッキンは、この作業を七年つづけているベテランだ。羽田のターミナル・ビル七階の水槽にひびが入って水がもり、トイレつまり 枚方市 情報処理システムなどが水びたし。空港機能は完全にマヒし、大混乱がおこっているのだという。