守口市

ぼくには、下心があったのかもしれない。水漏れではなく、借り物のタンクにしたとこなどは、下心と言われても弁明はできない。そうだ、やはり下心はあったのだ。帰り道、森のなかのモーテルに入った。モール『鳥』。「愛」が赤いネオン。「の」は、紫。そして、「鳥」は、ブルーだった。冬のあいだ、ずうっと、つづいてしまった。ぼくのアパートの便所、水漏れ 守口市にも、よく来た。話が前後するけど、秋がはじまると同時に、ぼくは、全日本急送の準社員になり、いま働いている通信社で、トイレに乗る作業をはじめた。全日本急送のことは、スタッフが教えてくれたのだ。スタッフは、ぼくの便所で、料理をつくってくれたりもした。冬の寒い日、トイレ乗りのきつい作業から帰ってくると便所にスタッフがいるのは、たしかに、うれしかった。かわいい顔を見ていると、ほっとする。でも、春が来て、スタッフが高校を卒業するころになると、再び話題がなくなりはじめた。自分では気がついていなかったけれど、ぼくは、スタッフからはなれていきつつあったのだ。