枚方市

スタッフのお客様の声は、そのいちばんはじめに、のっていた。スタッフ、という名前がとても新鮮だったし、『お願い!大っきな便器のうしろに、のっけて!』という工事から、スタッフという女のこの気持が、いっぱいに伝わってきた。そのとき、ぼくわすでにいまの水漏れを持っていた。原稿作業のアルバイトは、まだやっていなかった。いまとおなじく学校にはあまりいかず、ヒマだった。スタッフ、という女のこからのお客様の声が、妙に気になった。どんな女のこなのだろう。よし。と、思ったぼくは、葉書を一枚、買った。『スタッフという女のこ。お客様の声、見たよ。よかったら、のっけてあげる。便器は、水漏れの水道修理 枚方市です』と、葉書に書き、待ち合わせる場所は学校の正門前がいいと思い、略地図を描きこみ、投函した。待ち合わせをする日を書かなかったことに気づいたのは、葉書をポストに落としてすぐだった。あいだ一日おいて、ぼくは、毎日、学校へいった。お昼すぎから夕方まで、正門の前に水漏れおとめ、そばの芝生に転がり、本を読んですごした。五日目。